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【资料图】

『芙蓉友奈は勇者でない』『芙蓉友奈は語部となる』舞台探訪レポート 第8回 リリ&柚木の家編

2023/05/09

『勇者である』シリーズの最新作、ビジュアルオーディオドラマ『芙蓉友奈は語部となる』がG'sチャンネルで現在配信中です! 

この舞台探訪企画では、本作とその前日譚『芙蓉友奈は勇者でない』の魅力をより深く掘り下げるべく、それぞれの舞台のモデルとなった地域を毎回訪れます。第8回目となる今回は、観音寺市を流れる財田川周辺をめぐりつつ、リリと柚木の家のモデルを初公開!

第7回 有明浜編はこちらから!

これまでリリたちが訪れてきた場所にスポットを当ててきましたが、今回はリリたちの日常の生活範囲に迫ります。

まずはリリの住むマンションのモデルとなったスポットへ! 事前に『芙蓉友奈は勇者でない』を執筆されました朱白あおい氏から、モデルの地域をうかがっていますので、その情報をもとに取材しております。

なお今回は、有明浜を訪れた第7回との平行取材でもあり、その際にレンタルしました電動アシスト自転車がフル稼働中です。文明の利器サイコー! その電動パワーで目指すは、観音寺市内を流れる財田川河口沿いの南側、観音寺市港町! 観音寺駅から向かう場合は、駅前の道を北へと直進後、最初の信号を左折。その後は道なりに進んでいけばOKです。距離は2km弱ありますので、レンタサイクルなどの移動手段を確保しておくとよいですね。

↑河口へ近づくにつれて、海産物を取り扱うお店などが増え、漁港の雰囲気がただよい始めます。近くには、濃厚なにぼしラーメンを食べられるもお店もあります。

財田川が瀬戸内海へと注ぐ、そのすぐそばまでたどり着いた取材班。そこで目にしたのは、静かな港に鎮座する謎の巨大コンクリートブロック!

まわりの家や建物にも負けないくらいの高さで、軽く10m以上はあったと思います。これは、ケーソンと呼ばれる防波堤の工事や岸壁の基礎に使用される鉄筋コンクリートの巨大な箱。水中に沈めて、その上に防波堤などを建設していくそうです。

もうお分かりかと思いますが、そう、これこそがリリの住むマンションのモデル! 確かにこれほど大きな箱状のものなら、河口そばに建つマンションにも見えるかも! 

マンションの位置もこの海に面した場所がモデルだそうです。ケーソンの巨大さは一見の価値アリ……なのですが、あくまでも本質は工事用途のもの。2023年1月時点ではまだ置かれていましたが、いつまでも同じ場所にあるとは限りませんので、舞台探訪の際にはご留意ください。

↑手前のトラックが小さく見えるほどの大きさと存在感! ケーソンの置かれている周囲は作業現場でもありますので、撮影の際には注意が必要です。

↑河口側を振り返ってみると、高屋神社のある稲積山や有明浜も見渡せました。リリの部屋からは、きっとこのような風景が見られたのでしょう。

↑倉庫などが立ち並ぶ港ならではの風景。すぐ近くには、港を見守るかのように建てられていた龍王宮という小さな神社もありました。実はこの付近も『勇者の章』でチラリと登場しています。

さて、このケーソンが置かれた港から少し東側へ約150mほど戻ると、南側に面した観音寺港があります。ここも『勇者である』シリーズで登場したスポットの1つ。

『勇者の章』第4話にて、結城友奈と三好夏凜のすれ違いが起きてしまったあまりにも悲しいシーン。その夕暮れの港のモデルが観音寺港です。

リリの住むマンションを見に行く際にも、すぐ立ち寄れますのでぜひあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。ちなみに観音寺港からは、にぼしで有名な伊吹島への定期船も出ていますよ。

↑友奈を想うからこそ本当のことを聞きたい夏凜と、夏凜を想うからこそなにもいえない友奈。天の神のタタリが大切な友達との絆も蝕んでいく……。写真は西側の港から撮影したものですので、少し風景が異なります。

リリの家のモデルが判明した次は、もちろん柚木の住むマンション! 

まずは財田川に沿って道を引き返し、新琴弾橋を渡って対岸へ。そのまま川沿いの道を河口側に進んでいきましょう。300m強進むと突き当たりとなり、海に面した宿泊施設が見えると思いますが、ここでOK! この一帯が、柚木の住むマンションのあったモデル地域となっています。作中にも“私のマンションから歩いてすぐだ。”とある通り、有明浜のある琴弾公園のそばでもあります。

また、約270年後を描いた『結城友奈の章』では、犬吠埼姉妹がこのすぐ近くに住んでいますね。取材で訪れたのは平日の昼間でしたが、とても静かな場所だったのが印象に残っています。芙蓉家と柚木家の位置については、原作で少しだけ示唆されていましたが、今回の取材で財田川対岸の河口間近、ということを明確にできました! もしここを訪れる際には、住宅地ですので騒音等に十分気をつけてくださいね。

↑琴弾公園の南側の小さな住宅地の一角。瀬戸内海が目の前ということもあり見晴らしは最高! ここに柚木の住むマンションもあったのでしょう……いえ、神世紀29年ですから正確には未来形ですね。

↑原作第2話で“私のマンションのベランダからも見える建物”と書かれている通り、対岸にあるリリの住むマンション(ケーソン)がバッチリ見えます!

リリと柚木の家の場所がわかったところで、次は通学路を見ていきましょう。2人の通う中学校については、電撃G'sマガジン2021年3月号の朱白あおい氏へのインタビューにて、讃州中学校と同じ場所、とおっしゃっています。

リリと柚木の家と合わせて考えられる通学路は……柚木の家から少し東へ行った、琴弾公園内を縦断する道! ここをリリと柚木は歩いて通学していたようです。そのまま、今度は先程少し名前の出た新琴弾橋へと舞い戻ります。

ここも物語の1つのポイントとして押さえておきたい場所!『芙蓉友奈は勇者でない』第4話、病院からの帰りに財田川のそばを歩きながら、リリが柚木に母親の遺伝性の病気を打ち明けています。

物語の流れに沿って考えると、ちょうどこの橋は2人の家への分岐点。リリの生きるうえでの強い意志を聞き、なにもいえず柚木が別れた場所になっています。リリたちの家からも近いですし、実際に歩いて2人の足跡を再現してみるのもよいかもしれません。歪みの残った時代の過渡期のことをゆっくり考えながら――。

↑2人が通学していたと思われる琴弾公園内の道。写真左側には有明浜へと続く松原が、右側には銭形砂絵を望める天狗山があります。

↑財田川南側から見た新琴弾橋方面。自分の命を原動力とする、リリの重い覚悟を初めて聞いた柚木は、いったいどんな気持ちでここから見送ったのでしょう。

リリと柚木の家のモデルを初めて公開させていただきましたが、いかがだったでしょうか? 

やはり今回の取材では、ケーソンの大きさが一番のインパクトでした! その形状といい大きさといい、マンションのモデルにはピッタリですよね。そこから個人的に防波堤の建設にも興味が湧き、ついついこの原稿中にも長時間調べてしまいましたね! 

……ま、まあそれはさておき、リリたちの家や通学路、歩いた道を一気にたどったことで、2人の日常生活を体験したような気分を味わえました。今回紹介した場所はいずれも近い位置にあるので、ぜひいっしょに巡ってみてください!

↑観光案内所に置かれていた『結城友奈は勇者である』コラボの観音寺市パンフレット。地図が載っていてとても便利なので、舞台探訪のおともにぜひ!

勇者部の活動をしばらく休止する、というリリの言葉で以前の日常生活に戻った柚木。そんなある日、病院という思わぬ場所で柚木はリリと出会う。

その帰り道、まだ壁越えをするつもりでいたリリを止めようとする柚木だったが、リリは突如母親の死について話し始める。病気で去年に若くして亡くなったこと、その病気が自分に遺伝する可能性があるということを。だからこそ今できることを生きるだけ、と告げるリリに柚木はなにもいうことができなかった……。

家に帰った柚木は、自分の父も物心つく前に死んでいたことを思い出し、母にその理由を聞くことに。父は四国外からの避難民であり、天空恐怖症候群を患っていた。それはほぼ完治したものの、周囲からの中傷や偏見にさらされ精神を摩耗し、最期は母や柚木をその周囲の目から守るためにみずから命を絶ったという。

旧世紀の勇者たちの大戦から約30年、リリだけでなく柚木もまた、いまだにその大きな出来事に縛られ続けていることを知る。それからしばらくして、リリから壁を越えるための丸木船ができた、という連絡が入る――。

リリと柚木の日常の生活範囲にスポットを当てて、モデル地域を紹介してきましたこの第8回。次回からは、ふたたびリリたちが訪れた場所をめぐっていきますので、お楽しみに。

新たな勇者部の活動が描かれる、現在配信中の『芙蓉友奈は語部となる』もお聴き逃しなく!

これを読んで『芙蓉友奈は勇者でない』の物語が気になった人は、全国の書店にて好評発売中の単行本『結城友奈は勇者である 勇者史外典』上下巻をぜひ読んでみてください! 

『芙蓉友奈は勇者でない』のほか、『上里ひなたは巫女である』『烏丸久美子は巫女でない』の2作品を収録。さらに『芙蓉友奈は語部となる』の主役の1人、横手すずが少しだけ登場する書き下ろしノベル1話も収録されています。

■結城友奈は勇者である 勇者史外典 上 

■結城友奈は勇者である 勇者史外典 下 

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